2010年に初代が登場して以来、日産リーフは世界のEV市場を牽引してきました。 2025年には待望のフルモデルチェンジが行われ、3代目となる新型リーフが発表されました。 本記事では、日産リーフの歴史・最新モデルの特徴・電費や航続距離の実態・改善策・購入判断のポイントまで、徹底的に解説します。
目次
- 日産リーフの歴史と進化
- 2025年新型リーフの概要
- 主要スペックとグレード構成
- デザインと内装の進化
- 航続距離・電費性能
- 充電性能とインフラ
- 競合車種との比較
- 維持費と補助金制度
- 電費が悪いと感じる理由と改善策
- オーナー体験談
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
- 参考リンク
日産リーフの歴史と進化
日産リーフは2010年に世界初の量産型EVとして登場。初代は24kWhバッテリーを搭載し、航続距離は200km未満でした。 2代目(2017年〜)では40kWh/62kWhモデルが登場し、最長450km(WLTC)まで延長。 そして2025年、3代目はクロスオーバーSUVスタイルへと大変貌を遂げています。
2025年新型リーフの概要
- 発表日:2025年6月17日(グローバル)
- 日本発売:2025年10月予定
- ボディタイプ:クロスオーバーSUV
- 航続距離:最大600km(75kWhモデル)
- 急速充電:最大150kW対応、10〜80%を約35分
- 新採用:3-in-1パワートレーン(モーター・インバーター・減速機一体化)
主要スペックとグレード構成
グレード | バッテリー容量 | 航続距離(WLTC) | 最高出力 | 予想価格 |
---|---|---|---|---|
B5 | 55kWh | 500km | 177ps | 450万円〜 |
B7 | 75kWh | 600km以上 | 218ps | 550万円〜 |
デザインと内装の進化

従来のハッチバックからクロスオーバーSUVへ。Cd値は0.26→0.25に改善し、空力性能が向上。 内装は14.3インチデュアルディスプレイ、Googleビルトイン、ワイヤレスCarPlay/Android Auto、調光パノラミックルーフなど最新装備を搭載。
航続距離・電費性能
新型リーフは航続距離が最大150km延長され、長距離ドライブの不安を大幅に軽減。 実電費は以下の通り(予想値):
モデル | カタログ電費 | 実電費(予想) |
---|---|---|
55kWh | 9.1km/kWh | 7.5〜8.2km/kWh |
75kWh | 8.0km/kWh | 6.8〜7.5km/kWh |
充電性能とインフラ
- 急速充電:150kW対応(10〜80%を35分)
- 普通充電:6kW/8kW対応
- V2L機能:最大1,500W給電(アウトドア・災害時)
競合車種との比較
車種 | 航続距離 | 価格帯 |
---|---|---|
日産リーフ | 500〜600km | 450〜600万円 |
トヨタ bZ4X | 559〜567km | 550〜650万円 |
テスラ モデル3 | 573km | 531万円〜 |
維持費と補助金制度
- 国のCEV補助金:最大89万円(2025年度)
- 東京都補助金:最大75万円
- 合計最大164万円の補助で実質価格は400万円台前半〜
電費が悪いと感じる理由と改善策
原因
- 冬季の暖房使用による消費増
- 高速走行時の空力抵抗増
- 急加速・急減速の多用
改善策
- プリコンディショニングで暖房負荷軽減
- エコモード活用
- タイヤ空気圧の適正化
オーナー体験談
都内在住の筆者はリーフe+を1年間使用。冬場の実電費は6.0km/kWhまで低下したが、春〜秋は7.4km/kWhを記録。 急速充電は月2回程度、自宅夜間充電を基本とすることで電気代は月5,000円台に抑えられた。
よくある質問(FAQ)
Q. 新型リーフは立体駐車場に入りますか?
A. 全高1,550mmのため、一部制限あり。
Q. 急速充電は有料ですか?
A. ZESP3プラン加入で割引あり。

まとめ
新型日産リーフは航続距離・充電性能・装備が大
新型日産リーフは、航続距離・充電性能・安全装備のすべてが進化し、日常の使いやすさと長距離性能を高いレベルで両立したEVへと成長しました。 ただし、EV特有の電費変動や充電インフラの地域差は依然として存在します。特に冬季や高速走行時には航続距離がカタログ値より短くなる傾向があり、これは運転スタイルや事前準備(プリコンディショニング)、充電戦略の工夫である程度改善できます。
購入検討にあたっては、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 日常の走行距離と充電インフラ環境
- 自宅や勤務先での充電可否と夜間料金活用
- 航続距離に余裕を持たせたバッテリー容量の選択
- 補助金や税制優遇を最大限活用する購入タイミング
リーフは、EVの魅力である静粛性や加速性能を存分に楽しめる一方で、維持費削減や環境負荷低減にも貢献できるモデルです。 今後もソフトウェアアップデートや新サービスの提供によって、更なる進化が期待されます。
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