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Leapmotor B03の荷室|90L床下収納と跳ね上げ後席で荷物を分ける【英国仕様】

雨の公園から帰るとき、泥のついた靴は食品の入った買い物袋と分けたい。背の高い荷物を一つ積むために、後席を全部倒すのも面倒です。Leapmotorの小型EV「B03」は、90Lの床下収納と、座面を跳ね上げられる後席で、そんな荷物の扱いに応えようとしています。

注目したいのは荷室の大きさだけでなく、汚れ物を分ける、上へ空間を作る、乗員の席を残して床の位置を変えるという使い分けです。どんな日に役立ち、どこはまだ確認が必要なのか。10月12日に詳報が出た英国仕様を中心に見ていきます。英国公式発表

オレンジ色のLeapmotor B03の外観。メーカー公式配布画像。
B03の公式配布画像。全長4,175mmの小型ハッチバック。撮影・描画方法は配布元で明記されていない。 画像:Leapmotor / Stellantis Media。 公式配布元・利用条件

濡れた靴を床下へ。90Lの「Leap Box」は荷物を分ける場所

メーカーが「Leap Box」と呼ぶのは、荷室の床下に設けた90Lの収納です。英国資料では、濡れたり泥がついたりした物を入れやすい、丈夫で清掃しやすい空間と説明しています。

出発前は床下へ屋外用の道具を入れ、上の荷室へ着替えを積む。帰りは汚れた靴を床下へ分け、上には買い物袋を置く。この使い方なら、荷室が満杯でない日にも収納を分ける意味があります。帰宅後に取り出す順番まで考え、先に使う物を床下へ埋めないことも大切です。

国際発表では防水の収納という表現もありますが、箱を取り外して丸洗いできる、排水栓がある、においを密閉できるという仕様までは確認できません。清掃のしかたは、発売時の取扱説明書で確かめたい点です。取り外して収納できると明記されているのは床板です。 濡れ物をそのまま入れる前に、実車で内張りと継ぎ目を確かめたいところです。90Lという容量も、手持ちの長靴や道具箱が収まる形を保証する数字ではありません。

荷室は、後席を使う状態で405L、後席を倒した状態で1,305Lと公表されています。90L箱がこれらの測定にどこまで含まれるのか、参照した発表では明確ではありません。405Lに90Lを足して「合計495L」とはせず、それぞれの状態で読んでください。

背もたれを倒す日と、座面を跳ね上げる日は違う

長い荷物を後ろから積むなら、背もたれを倒して荷室とつなげる使い方が候補になります。一方、後席の座面を上げる「LeapFlex」は、足元から上へ空間を広げる発想です。メーカーは座面の跳ね上げにより、垂直方向に578mmの追加空間が生まれると説明しています。

これはドア開口部の全高でも、578mmまでの荷物しか積めないという上限でもありません。背の高い物を入れたいときは、容量のL表記より、開口部を通る幅、床から上の余裕、荷物を固定できる位置が役に立ちます。メーカーは自転車も例示しますが、特定サイズの自転車が分解せずに入るという適合確認ではありません。

積みたい物・場面 B03で使い分ける場所や操作 公表内容から分かること・確かめたいこと
泥のついた靴や屋外の道具 床下のLeap Box 90L。清掃しやすいという説明。箱の脱着・排水・密閉性は未確認
人も荷物も乗せる日 荷室床を低い位置にする 全座席を残しながら積載空間を広げる提案。足元や頭上を含む乗員の余裕は実車で確認
奥行きが必要な荷物 後席の背もたれを倒し、床を上の位置にする 平らな積載面を作る。着座できる席は減る
背の高い荷物 後席座面を跳ね上げる 垂直方向の追加空間578mm。跳ね上げた場所へ人は座れない
荷室の高さを使いたい 床板を外して収納する 床板収納を用意。荷物の形と固定方法を確認

この違いを考えると、B03は「最大容量を使う日」だけが見どころではありません。普段は人の座る場所を確保し、荷物が変わった日だけ床や座席を組み替える。その操作が自分一人で無理なくできるかが、購入時の判断材料になります。座面の左右別操作や固定の手順は、参照した資料では確認できていません。

Leapmotor B03の左ハンドル前席と中央ディスプレイ。メーカー公式配布画像。
左ハンドル仕様の前席参考画像。英国向け最終仕様の確定写真ではなく、後席の跳ね上げや90L箱は写っていない。 画像:Leapmotor / Stellantis Media。 公式配布元・利用条件

全長は4,175mm、全幅1,790mm、全高1,550mm、ホイールベースは2,605mm。ここでは英国発表値にそろえました。車体の外寸が小さくても、チャイルドシートを残した状態で荷物を載せられるかは別の問題です。実車を見る機会には、いつも使う座席を残して、荷物を入れ替える手順まで試したい車です。

今回掲載した公式配布画像には、90L箱を開けた状態や座面を跳ね上げた状態が写っていません。上の収納・座席の説明は公式発表本文に基づきます。追加の公開画像はメーカーのB03ギャラリーでも確認できます。

出先の充電は「何%から何%へ戻すか」で読む

B03の英国発表は53kWhのLFP電池、前輪駆動145kW。航続距離はWLTPで最大242マイル、国際発表では最大390kmです。いずれもメーカー公称値で、冬の高速道路や荷物を積んだ旅行でそのまま走れる距離を示すものではありません。国際発表

急速充電はDC最大133kW、公称時間は残量10→80%が21分、30→80%が16分です。同じ80%を目指しても、戻す量が70ポイントか50ポイントかで時間が違います。休憩時に知りたいのは、空から満タンまでの時間よりも、今の残量から次の目的地までの余裕をどれだけ戻せるかでしょう。

また、53kWhは電気を蓄える量、133kWは充電時の最大の受け入れ出力です。133kWを21分間ずっと保つという意味ではありません。英国発表には、この時間の電池温度や充電前の温度調整、区間ごとの出力推移までは示されていません。到着時の電池状態と充電器次第で、実際の待ち時間は変わります。

自宅での充電についても、今回開き直した英国公式資料には、7.4kWのAC充電器で0→100%が約7時間15分という公称例があります。ただし、これは英国資料の設備条件での目安で、日本の200V設備にそのまま当てはめる時間ではありません。7.4kWを車両のAC最大受電値と断定することも避けます。

普段の帰宅後は、電池を空から満たすのではなく、その日に使った分を戻します。仮に1日40km、走行で使う電力が16kWh/100km、充電効率90%なら、家庭から必要な電気は約7.1kWh。入力7.4kWが一定という単純計算では約58分です。B03の実測電費や充電時間ではありませんが、「毎晩7時間以上待つ車」と受け取る必要がないことは分かります。寒さや空調、充電制御で実際の量と時間は変わります。

英国公式:ACとDCの充電条件

B03の床下電池とシャシーを描いたメーカー公式CG。実際の充電試験の写真ではない。
電池を車体構造へ統合するCell-to-Chassis 2.0 Plusの公式CG。充電器も描かれているが、実際の充電測定や整備手順を示す写真ではない。 画像:Leapmotor / Stellantis Media。 公式配布元・利用条件

LFPだから何年もつ? 充電した回数と寿命を分けて考える

LFPはリン酸鉄リチウム系の電池を指します。ただし、この名前だけからB03の寿命を「何年・何十万km」とは決められません。B03としての耐久試験条件や容量維持率の確定保証が、長く乗る判断には必要です。

ここでいう充放電サイクルは、ケーブルを挿した回数とは違います。満充電相当の出入りへ換算する数え方では、使用可能量の20%を使って戻すことを5回繰り返せば、量の合計はおおむね1サイクル相当です。毎日少し補充したから、毎日1回ずつ満充放電したことになるわけではありません。一方、同じ換算回数でも温度や使う残量の範囲で劣化条件が変わるので、これをそのまま残り寿命の計算式にはできません。カナダ天然資源省の電池解説

B03向けの充電上限設定や定期的な満充電の指示は、参照した英国の取扱資料一覧で確認できませんでした。「LFPなら毎回100%にすればよい」と他車の指示を移すことは避け、発売時の取扱説明書に合わせる必要があります。豪州政府のEV整備案内も、適切な充電残量は車種の取扱説明書を参照するよう案内しています。

また、Leapmotor英国の一般保証ページと現行規約には電池の保証条件がありますが、B03の最終適用条件までは確認できません。契約前には「何年または何マイルの先着か」「容量何%が保証の対象か」「容量低下と故障で条件が違うか」を、B03の書面で確認したいところです。保証ページ

英国では2027年初頭の販売予定。今は価格を待つ段階

中国ではA05として7月29日に先行発表され、B03の英国向け詳報は10月12日。英国販売は2027年初頭の予定です。10月22日に確認した英国商品ページは関心登録の案内で、確定価格や契約受注開始日、個別の納車日を示す段階ではありません。英国では装備を充実させた単一トリム方針が発表されていますが、価格に含む税や補助金の扱いまで含めた購入条件は未確定です。中国での先行発表

日本への導入、価格、充電端子も今回の参照資料では確認できていません。今すぐ日本で買える車として価格換算するより、まずは小型EVの荷物の積み方に新しい選択肢が出てきた、と受け止める情報です。

実車を見る機会が来たら、普段積む靴や箱と、いつも使うチャイルドシートの寸法を持っていくと確認しやすくなります。床下を開けるために上の荷物をどこまで降ろすか、座面を上げても必要な席が残るか、荷物を固定できるか。この三つを確かめれば、90Lや1,305Lという数字を、自分の週末に役立つ広さかどうかへ置き換えられます。

確認日:2026年10月24日。英国向け詳報は10月12日。充電と諸元はメーカー公称、積み方や1日分の補充は条件を示した利用例です。試乗・荷物の適合試験・独自の充電測定は行っていません。