三菱自動車国内メーカー新車・車種ガイド

新型パジェロの3列目と荷室|7人で出かける前に見る150mmスライドと駐車幅

家族5人に祖父母2人も加わって、1台で出かける。新型パジェロの3列7席は、そんな外出を考える家庭に気になる装備です。確かめたいのは、7人が座れるかだけではありません。最後列に無理なく乗り込み、全員の荷物を積んだまま出発できるかまで見ると、家族の車としての使い勝手が分かります。

新型では2列目を前後に150mm、つまり15cm動かせます。3列目を使わない日は、平らに畳んで荷室を広げられます。ただし、7人で乗る日にはその空間も座席として必要です。「3列目を使ったままの荷物」と「2列目・3列目の足元」を一緒に確かめることが、購入前の大切な確認になります。

日本では2026年10月1日から予約注文を受け付けており、販売開始は12月中旬の予定です。公式に示された座席の機構をもとに、3列目の乗り降り、荷物の積み方、自宅での駐車を順に整理します。日本の予約案内、日本の販売開始予定

なお、今回発表された動力は2.4Lクリーンディーゼルと8速ATです。外部充電するEVやPHEVではありません。ここでは国内予約情報と、国際発表の参考仕様を分けて紹介します。

銅色の新型パジェロを前方斜めから見たメーカー提供画像。9月2日公表の国際参考仕様
2026年9月2日公表の新型パジェロ。メーカー提供の国際参考仕様で、日本の全グレードの装備を示すものではありません。画像提供:三菱自動車。 公式配布ページ・利用条件

3列目に座ってから、2列目の150mmスライドを調整します

2列目を前後に動かせるため、2列目と3列目に座る人の間で足元の空間を調整できます。7人で使うときは、片方の列だけを広くするのではなく、両方に人が座った状態で位置を決めると分かりやすくなります。

9月2日の国際発表では、2列目の150mm、つまり15cmのスライドと、タンブル機構が紹介されました。タンブルとは、座席を前へ倒して3列目へ乗り込む通路をつくる仕組みです。座ったあとの足元調整と、乗り込むときの通路づくりという、二つの役割があります。世界初公開時の室内説明

新型パジェロの前席、2列目、3列目の配置を示すメーカー提供のカットモデル図。国際参考仕様
3列7席の配置が分かるメーカー提供のカットモデル図〈国際参考仕様〉。画像提供:三菱自動車。 公式配布ページ・利用条件

図では、前席・2列目・3列目がどのように並ぶかを確認できます。ただし、足元の寸法を示す図ではありません。2列目を動かしたときに最後列へどのくらい余裕ができるかは、普段乗る方の体格で確かめる必要があります。

例えば前席に2人、2列目に3人、3列目に2人が乗るなら、最初に運転する方が前席を普段の位置へ合わせます。次に3列目へ座り、その前で2列目の方も一緒に座って、膝とつま先が収まる位置へ調整してみてください。2列目を最後方にした展示状態で座るだけでは、7人乗車の日を再現できません。

三菱自動車は、3列目でも大人の頭上やつま先が収まるよう配慮したと説明しています。一方、長時間座ったときの楽さは、体格や姿勢によって変わります。祖父母が乗る予定なら、座面に着くまでの動きや、降りるときに足を置く場所も、ご本人に試してもらえると判断しやすくなります。

チャイルドシートを使うご家庭では、いつもの取り付け位置を残したまま、誰がどちら側から3列目へ乗るかまで試しておきたいところです。2列目を前に倒す通路と、子どもを乗せる席が重なると、毎回の準備が増える可能性があります。シートを付けたまま動かせる条件は、車両とチャイルドシート双方の説明書で確かめてください。

7人で旅行する日は、3列目を起こした荷室に荷物を積みます

新型パジェロは、3列目を平らに畳んで荷室を広げられます。ただし、7人で乗る日にはその場所も座席として必要です。少人数で旅行するときの広い荷室と、7席を使うときの荷室は、分けて考えましょう。3列目の格納を紹介する公式サイト

7席使用時の荷室容量は、今回参照した公式資料では確認できませんでした。「7人と旅行かばん7個が載る」といった使い方まで、定員だけから判断することはできません。展示や試乗では、普段使うベビーカーやかばんの寸法を控え、持ち込みが可能なら実物で確かめると、購入後の使い方に近づきます。

出かける日 座席の使い方 持ち込んで確かめたいもの
家族と祖父母の7人で日帰り 3列目まで使用 全員の手荷物、必要ならベビーカー
7人で宿泊旅行 3列目まで使用 実際に使う旅行かばんと、帰りに増える荷物を置く場所
5人以下で荷物の多い旅行 3列目を畳む使い方 大きなかばんやアウトドア用品、積み降ろしの動作

荷物を置いたら、テールゲートを閉められるかと、出先で必要な物から取り出せるかを確かめます。たとえば、休憩のたびに使うベビーカーが奥にあると、その手前の旅行かばんをいったん降ろすことになります。積み込むときに「先に使う物」を手前へ置けるかまで見ると、単なる荷室の大きさよりも日々の便利さを判断できます。

7人で乗る機会が年に数回なのか、毎週あるのかによっても、見ておきたい使い方は変わります。普段は3列目を畳んで使い、親戚との外出時だけ7席にするのであれば、まずその日の人数と荷物をそろえて試すと、購入後の使い方を想像しやすくなります。

自宅では、車体の寸法と後席ドアを開く場所を確認します

車体が区画内に収まっても、家族が乗り降りする余裕があるとは限りません。とくに子どものベルトを留める方は、後席ドアを開け、自分が横に立てる場所も必要です。

国際発表の参考寸法は、全長4,920mm、全幅1,925mmです。全高1,910mmと最低地上高230mmには、20インチタイヤ装着車という条件が付いています。日本には18インチのグレードもあるため、下表は国内全車の確定寸法ではありません。寸法とタイヤ条件の公式説明

国際発表の参考値 メーカー公表値 自宅で見る場所
全長 4,920mm 車庫の奥行き、後ろで荷物を出し入れする場所
全幅 1,925mm 柱や隣の車、ミラーの通過幅、ドアを開く場所
全高 1,910mm〈20インチ装着車〉 シャッター、梁、駐車場の高さ制限
最低地上高 230mm〈20インチ装着車〉 出入口の傾斜、乗り込むときの足の運び

幅2.5mの区画に公表全幅1,925mmの車体を中央に置くと仮定すると、余りは合計575mm、片側287.5mm、約29cmです。計算は(2,500−1,925)÷2。これは区画の線と車体の間の計算上の幅で、ミラーやドアを開く余裕の実測値ではありません。隣に車がいる状態で、子どものベルトを留めるために横へ立てるかも見る必要があります。

自宅では、運転席から降りる場所、子どもを乗せる側、荷物を出す後方の3カ所を測っておくと、販売店で相談しやすくなります。前の道路から進入して切り返す場所も、車庫の奥行きと一緒に伝えてみてください。

国際発表では、車の周囲を映す3Dマルチアラウンドモニターも紹介されています。車庫入れを助ける映像と、乗り降りに使える空間の両方がそろえば、日常で使いやすいかを判断できます。日本で選ぶグレードの装備も併せて確認しましょう。

日本は12月中旬販売予定。EXCEEDとGLSは翌4月から生産予定です

日本向けには、SUPER EXCEED、EXCEED、GSR、GLSが案内されています。予約できることと、希望する時期に納車されることは別なので、現在の車の車検や買い替え時期に合わせて選びたいところです。

三菱自動車は9月2日に新型を世界初公開し、10月19日にタイで発売しました。日本の予約開始は10月1日、販売開始は12月中旬の予定です。国内予約特設サイトでは、EXCEEDとGLSについて2027年4月からの生産予定と案内しています。タイ発売と日本の販売予定、国内グレードと生産予定

日本向けグレード 国内サイトで紹介されている装備 ホイール 生産開始月の案内
SUPER EXCEED セミアニリン本革〈キャメル〉、ヤマハとの共同開発オーディオ「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」 20インチ 個別の月は記載なし
EXCEED 本革〈ブラック〉、室内を照らすアンビエントライト 20インチ 2027年4月からの予定
GSR 本革〈ブラック〉、ルーフレール、後輪左右の差動を制限するリヤデフロック 18インチ 個別の月は記載なし
GLS ファブリック〈ブラック〉、駆動・ブレーキを統合制御するS-AWC、四輪駆動システム「スーパーセレクト4WD-II」、7つのドライブモード 18インチ 2027年4月からの予定

表は国内予約特設サイトの掲載項目を整理したもので、全装備の比較表ではありません。生産開始月は個別の納車日を示すものではありません。

価格については、国内特設サイトが消費税込み600万・700万・800万円の目盛り上に4グレードを配置した「メーカー希望小売価格帯」を示しています。個別の正確な金額は掲載図の位置から換算せず、販売店の見積もりで確認してください。見積書では、車両本体、有料色、装着品、税・登録関係費用を分けると、グレードによる差と追加費用を比べやすくなります。

例えば18インチの仕様を希望するなら、国内案内の候補はGSRとGLSです。同じホイール径でも、GSRには本革シート、ルーフレール、リヤデフロックなどが紹介されています。一方、GLSは2027年4月からの生産予定です。装備とともに、生産・納車の見込みを現在の車の車検時期と照らすと、どちらを選ぶかが具体的になります。

デジタルの3連メーターが復活。画面サイズは仕様で異なります

家族で遠出する方は、座席と荷室を見たあとに、運転中の表示や支援機能も触ってみてください。新型には歴代パジェロの3連メーターを受け継ぐデジタルのマルチメーターがあり、高度や車体の傾きなどを表示します。

新型パジェロのダッシュボードに表示された高度と車体の傾きのマルチメーター。国際参考仕様のメーカー提供画像
高度や車体の傾きを表示するマルチメーター〈国際参考仕様〉。画面サイズや内装は仕様で異なります。画像提供:三菱自動車。 公式配布ページ・利用条件

国際発表では2枚の14.3インチ画面が紹介されていますが、一部仕様は12.3インチです。写真の内装を基準に決めず、購入するグレードで地図やメーターをどう見られるかを確かめるとよいでしょう。画面とマルチメーターの公式説明

駆動方式を選ぶスーパーセレクト4WD-IIと、路面に合わせる7つのドライブモードも、役割が異なります。前者は、後輪駆動や四輪駆動などの駆動方式を選ぶ仕組みです。後者は、雪、砂、泥といった走行場面に応じた制御を選びます。販売店で表示の見方と取扱説明書の操作条件を教えてもらうと、遠出する前に使い方を確認できます。

また、高速道路でのMI-PILOTは、車間距離と車線中央の維持を助ける運転支援です。運転者による周囲の確認は必要です。装備があることと、3列目の方まで楽に過ごせることは、それぞれ確かめておきましょう。

年間の燃料代も見ておきたい方は、契約する国内仕様の燃費、普段の走行距離、利用する地域の軽油価格を見積もりに添えて相談するとよいでしょう。国内認証の燃費を今回の参照資料では確認できていないため、海外の条件が異なる値を使って年間費用を断定していません。

試乗・展示で確かめる順番は、座席、荷物、ドアの開閉です

新型パジェロを家族の車として選ぶなら、まず前席を普段の位置に合わせ、2列目と3列目に一緒に座ってみてください。続いて、7席を残したままいつもの荷物を置き、最後にドアを開けて乗り降りします。この順で試すと、座っている間だけでは分からない準備や積み降ろしの手間も確かめられます。

そのうえで自宅の乗り降りと、希望グレードの生産・納車見込みを確かめます。7人で出発する日の支度から、帰宅して荷物を降ろすところまでを思い浮かべると、自分の家族に合うパジェロの選び方が見えてきます。

公式資料

情報確認日:2026年10月24日。座席機構や寸法は、メーカーの国際発表に基づく参考情報です。国内の予約情報と区別して掲載しており、試乗や荷室の採寸による評価ではありません。