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Kodiaq PHEVは毎日どれだけ充電する?燃費・価格差・5年費用を解説【チェコ】

チェコ仕様のKodiaq PHEVは、150kWから200kWへ上げると、同じSportlineでもL&Kでも購入価格が55,000CZK増えます。現時点の公式資料に、その差を電気代やガソリン代の節約で回収できるという根拠はありません。200kWは走行性能を求める選択肢です。一方、毎日の移動を安くできるかは、出力の大きさより、自宅で充電できるか、何kmを電気で走れるか、買う電気がいくらかで変わります。

この記事では、2026年10月22日に発表された200kW仕様と、併売される150kW仕様を比べます。価格はチェコのCZKで統一し、日本で購入する価格へ換算しません。前半は公表値、日常の充電量・時間と後半の費用表は前提を置いた計算です。新200kWの確定していない性能を、旧150kWの資料で埋めることはしていません。

2026年10月22日発表の海外仕様Kodiaq L&Kを斜め前から写した走行イメージ
ラインアップ拡充の発表に添えられた、海外仕様Kodiaq L&Kのメーカー提供走行写真。 提供:Škoda Auto a.s./公式発表・写真出典と利用条件。

まず購入費を比較。135万CZKの200kWはL&KではなくSportline

10月21日有効のチェコ公式価格表では、200kWを選べるのはSportlineとLaurin & Klement(以下L&K)です。「200kWは135万CZKから」と「L&Kを追加」という発表を並べると、135万CZKでL&Kが買えるようにも読めます。しかし、L&Kの200kWは149.5万CZKです。動力と内装グレードを分けると、差額の意味が見えます。

チェコ公式価格表。21%VAT・車両輸送費込みのメーカー推奨価格
グレード 150kW PHEV 200kW PHEV 出力変更の差額
Sportline 1,295,000CZK 1,350,000CZK 55,000CZK
L&K 1,440,000CZK 1,495,000CZK 55,000CZK

同じ動力でSportlineからL&Kへ変える差は145,000CZKです。つまり、200kWへ上げる55,000CZKと、L&Kの装備を選ぶ145,000CZKは別の出費です。150kWのL&Kは200kWのSportlineより90,000CZK高くなります。「出力が大きい順に高い」わけではないため、予算を考えるときは、必要な装備をそろえた見積もりを比べる必要があります。

チェコ公式価格表に基づくメーカー推奨価格の比較です。個別の値引き、登録に関する費用、保険、ローンの金利、追加オプションまで含めた支払総額ではありません。補助金も差し引いていません。販売店から総額を受け取ったら、車体の差、装備の差、契約条件の差に分けると、55,000CZKが実際の見積もりでも同じか確認できます。

50kW増えるのはシステム出力。毎日のEV走行がそのまま強くなるとは限らない

新仕様のシステム出力は200kWで、従来150kWより50kW増えました。10月22日の公式発表は、1.5TSIエンジンを130kWへ高め、動力制御ソフトも改良したと説明しています。組み合わせる電気モーターの公表出力は85kWです。130と85を足した215kWが車の最大出力になるのではなく、エンジンとモーターを合わせて使う際の公表システム出力が200kWです。

重要なのは、50kWの増加を「電気だけで走るときにも50kW増える」と解釈しないことです。送迎や買い物を電気走行で済ませる人は、日常の加速感がどこまで変わるかを、システム出力だけでは判断できません。エンジンを使う加速、高速道路への合流、乗員や荷物を載せた場面を含め、自分が求める性能の場面と照らし合わせる必要があります。

メーカーの別の10月22日付説明記事は、新仕様でも電気走行の航続が100kmを超えると述べています。ただし、その本文では新200kWのグレード別WLTP認証値や条件を特定できませんでした。100km超という説明を、冬の高速道路や4人乗車で必ず達成する距離としては扱いません。電気で使える距離が長いことと、出力を増やすことも別の評価です。

燃費1.7L/100kmだけを見て、遠出のガソリン代を計算しない

PHEVでは、ガソリンだけでなく、外から充電した電気も使います。そのため、燃料のL/100kmだけを取り出すと、移動に必要なエネルギー費用を見落とします。チェコ価格表にある200kWの公表燃料消費は1.7〜1.9L/100km、150kWは1.6〜1.8L/100kmです。これを「充電せず500km走っても、ガソリンは8.5Lで済む」とは読めません。

確認したチェコ製品ページでは、150kWに1.6L/100kmと13kWh/100km、200kWに1.7L/100kmと14kWh/100kmを併記しています。燃料と電気の両方の指標がある点が大切です。一方、ページの代表値だけを「電気だけで走るときの消費量」として使うことはできません。PHEVの認証条件に沿った値と、満充電から電気を使い切る日、充電せず走る日の実態は区別します。

比較の読み方が分かりやすいのは、2026年10月版のドイツ公式資料です。Kodiaqの150kW欄に、加重複合で1.5〜1.8L/100kmと14.1〜14.7kWh/100kmを記し、別に電池の電気を使った状態での燃料消費5.7〜6.2L/100kmを示しています。同じ車でも、充電を織り込む指標と、電池放電後の指標で値が大きく違います。

ただし、このドイツ資料の200kW列はSuperbです。Kodiaqの新200kWの燃費として流用しません。また、別の公式Story記事末尾にはKodiaq Hybridとして1.4〜1.5Lと12.5〜13.2kWhという異なる範囲があります。対象グレードや認証条件を新200kWに結び付けられないため、都合のよい小さな値を採用しません。以下の家計計算には、公式認証値とは別に明記した仮定を使います。

往復20・40・80km。帰宅後に戻す電気は何kWhか

ここからは説明用の仮定です。電気走行時に車両の電池から使う量を20kWh/100km、コンセントなどから電池へ戻す充電効率を90%と置きます。Kodiaqの実測電費でも、新200kWの認証値でもありません。20kWh/100kmなら1kmに0.2kWhを使い、40kmでは8kWh。90%の効率なら、購入する電気は8÷0.9=約8.89kWhです。

距離別の補給量。すべて電気走行で移動できた場合の仮定
1日の走行距離 走行で電池から使う量 効率90%で購入する電気 電気代6CZK/kWhの例
20km 4kWh 約4.44kWh 約26.7CZK
40km 8kWh 約8.89kWh 約53.3CZK
80km 16kWh 約17.78kWh 約106.7CZK

電池の総容量25.7kWhを毎晩買い直す必要はありません。普段は、その日に使った分を戻します。新200kWの正味容量は19.7kWhと公表されていますが、総容量と正味容量の差を、利用者が自由に使える「隠れた予備電池」として数えることもできません。走行で使える領域と制御上の保護領域を混同しないことが、補給量を考える出発点です。

たとえば朝の通勤往復が30kmで、夕方に習い事の送迎が10kmなら、その日の合計は40kmです。帰宅した時点で約8kWhを使ったと仮定すれば、充電計画は約8.89kWhの補給になります。買い物へ追加で寄れば距離も増えます。平均的な1日だけでなく、平日の中で最も距離が長い日を一度書き出してみると、設備に必要な時間の余裕が見えてきます。

この表は、暖房や冷房、坂道、渋滞、速度の影響を一つの仮定値へまとめたものです。実際に25kWh/100km使う条件なら、40kmで必要な電池量は10kWh、購入電力は約11.11kWhへ増えます。同じ距離でも必要量は25%多くなります。電池残量が足りなかったり、車両の制御がエンジンを始動したりすれば、電気だけの表ではなくガソリンも加える必要があります。

2026年10月22日発表の海外仕様Kodiaq L&Kが充電設備につながれた公式写真
充電設備につながれた海外仕様Kodiaq L&K。写真の充電出力を計測したものではありません。 提供:Škoda Auto a.s./公式発表・写真出典と利用条件。

充電時間は、設備の看板より実際の平均受電出力で考える

新200kWで確認できた急速充電の上限はDC50kWです。一方、新200kW固有のAC上限と、何%から何%まで何分という充電時間は、今回取得した最新仕様では確定できませんでした。次の表は車両の対応出力を示す表ではなく、仮に表の平均出力で電気を受け取れる場合の算数です。購入電力量をその出力で割っています。

効率90%で必要な購入電力量を、仮定の平均受電出力で補給する時間。新200kWの対応保証ではありません
1日の距離 平均2.3kWの場合 平均3.7kWの場合 平均7.4kWの場合
20km 約1時間56分 約1時間12分 約36分
40km 約3時間52分 約2時間24分 約1時間12分
80km 約7時間44分 約4時間48分 約2時間24分

夜20時から翌朝7時まで駐車できるなら、接続できる時間は11時間です。この仮定では40km分の補給は低めの平均出力でも時間内に収まります。夕方に一度帰宅し、1時間後にまた出発する家庭では同じ条件になりません。必要なのは「満充電まで最短何分か」だけでなく、次の出発までに今日使った分を戻せるかという確認です。

150kWのドイツ公式資料にはAC最大11kW・約2.5時間、DC10〜80%約26分の案内がありますが、新200kWの確定時間としては掲載しません。充電開始時の残量、終点、温度、出力の下がり方が違えば時間も違います。19.7kWh÷50kW=約24分という割り算も、一定の最大出力を続ける前提なので、新車の満充電時間を証明する計算にはなりません。

家庭設備は、車両、配線、電源、充電器、ケーブルのうち最も厳しい条件に制限されます。チェコの価格表ではMode3ケーブルをiV用に記載していますが、設備工事まで車体価格に含むとはしていません。すでに駐車場にある設備を使うなら、利用できる時間と実際の受電出力を確認し、新設するなら工事費や契約電力への影響も見積もりへ加えます。

外の充電だけで使うなら、1kWhの価格と立ち寄る手間が効いてくる

先ほどの仮定では、購入電力は100km当たり約22.22kWhです。電気単価を6CZK/kWhと置けば約133.3CZK/100km、12CZK/kWhなら約266.7CZK/100kmになります。これらはチェコの現在の平均料金や特定事業者の料金ではありません。家庭と外部設備の費用差を考えるための仮定です。

比較用に、充電できない区間のガソリン消費を6L/100km、ガソリン単価を40CZK/Lと仮定すると、100kmの燃料代は240CZKです。この条件では6CZKの電気は安く、12CZKの電気はガソリンより高くなります。「PHEVだから電気を買えば必ず得」とは限りません。どちらが安いかが逆転する電気単価は、240÷22.22=約10.8CZK/kWhです。

ただし10.8CZKは、今回の仮定でのエネルギー費だけの境界です。駐車料金、充電開始料金、月会費、時間課金、充電場所までの寄り道は含みません。たとえば40km分を補う日に駐車料金30CZKが別途必要なら、安い方の電気代約53.3CZKに30CZKが加わります。料金表に1kWh単価だけでなく、ほかの費用がないかを見る意味はここにあります。

仕事中や普段の買い物中に接続できる人と、充電だけのために出かける人では負担が違います。充電場所を探す、空きを待つ、接続し、終わったら車を動かす一連の時間も、所有してからの使いやすさです。公共設備だけで購入を考えるなら、いつもの生活の中に無理なく組み込める場所があるかを、車の出力より先に確かめる価値があります。

週末500kmの遠出では、家を出る前の充電がどこまで効くか

遠出の例は、平日の20・40・80kmの表や後の年間試算とは別のケースです。ここでは500kmのうち最初の80kmを電気、残り420kmを6L/100kmのガソリンで走ると仮定します。電気走行80kmはこの計算用の条件で、新200kWの実用航続距離を保証するものではありません。

最初の80km分の購入電力は約17.78kWh。単価6CZKなら約106.7CZKです。残り420kmでガソリン25.2Lを使い、40CZK/Lなら1,008CZK。合わせて約1,115CZKになります。全500kmを仮定の6L/100kmで走る場合は30L、1,200CZKなので、この例で出発前充電が減らすエネルギー費は約85CZKです。

毎日の短距離では電気を多く使えても、一度の長距離で同じ節約率になるわけではありません。出発時の電気が担当する距離の割合が小さくなるからです。逆に、目的地で一晩充電できれば、帰路も電気から始められます。高速道路の途中で充電するかは、休憩との重なり、設備の空き、料金、追加時間を含めて考えます。

追加で10kWhを電池へ補い、その全部で50km走れたと仮定すると、効率90%で購入する量は約11.11kWhです。12CZK/kWhなら約133.3CZKで、その50kmをガソリンで走る仮定費用120CZKを上回ります。安い電気で出発しても、途中で買う高い電気まで同じ効果とは限りません。目的地に着く時間や休憩を変えずに使える充電かどうかも含め、自分の旅行に合う判断ができます。

200kWの55,000CZK差は、燃料節約より性能への支出として考える

150kWと200kWのどちらでも、同じ距離を同じ電費・同じ電気単価で走ると仮定すれば、エネルギー費は同じです。その場合、55,000CZKの購入差は残ります。新200kWについて、150kWより年間いくら燃料代が下がるかを裏付ける、同条件の実測比較は今回取得できていません。

むしろチェコ価格表の燃料消費範囲は150kWの1.6〜1.8Lに対して200kWは1.7〜1.9Lです。これだけで実使用の費用差を確定はできませんが、「高出力版ほど燃料を節約する」という説明を支える数字でもありません。200kWの選択理由は、必要な場面で得たい走行性能と、その対価に55,000CZKを払うかという判断になります。

5年間で50,000km走る人が、55,000CZKをエネルギー費だけで取り戻すには、1km当たり1.1CZKの節約が必要です。ガソリン40CZK/Lだけの差へ置き換えると、100km当たり2.75Lもの節約に相当します。これは必要な差額を逆算した数字であり、200kWがそれだけ省燃費という意味ではありません。

もっと小さな差でも回収できるかを見るため、仮に200kWが0.5L/100km少なく済むと置いてみます。40CZK/Lなら節約は0.2CZK/kmで、55,000÷0.2=275,000km。年間10,000kmなら27.5年です。この省燃費差自体が未確認なので予測としては使えませんが、わずかな燃費差で購入額の違いがすぐ消えるわけではないことは分かります。

家で充電することでガソリン使用を減らせる効果と、150から200kWへ上げる効果は混同しないようにします。充電できる環境は150kWにも役立ちます。200kWの燃料節約による回収を期待する前に、まず150kWでも自分の使い方が成立するか、そのうえで性能の上積みが必要かと考える方が、予算を使う理由が明確になります。

5年・50,000kmの支出例。家充電と外充電では結果が逆転する

共通して比較しやすいよう、ここでは年間10,000kmを5年、合計50,000kmとします。充電できる場合は走行の80%を電気、20%をガソリンで担当すると仮定します。電気走行20kWh/100km、充電効率90%、ガソリン6L/100km・40CZK/Lは先ほどと同じです。年80%を電気で走れることも車両の保証値ではなく、利用者の移動と接続状況による条件です。

Sportlineの購入価格+5年間のエネルギー費。総保有費ではない仮定計算、端数四捨五入
使い方 年間エネルギー費 5年分 150kWの購入額との合計 200kWの購入額との合計
80%を電気、6CZK/kWh 15,467CZK 77,333CZK 1,372,333CZK 1,427,333CZK
80%を電気、12CZK/kWh 26,133CZK 130,667CZK 1,425,667CZK 1,480,667CZK
外部充電を利用しない 24,000CZK 120,000CZK 1,415,000CZK 1,470,000CZK

最初の行は、年8,000kmの電気走行に約1,777.78kWhを購入し、6CZKを掛けた約10,666.7CZKと、残り2,000kmのガソリン120L・4,800CZKを足しています。外部充電を利用しない行も、実車が常に6L/100kmで走ると保証するものではありません。回生などを含むハイブリッド走行の実際の消費は、車両と道路条件で変わります。

仮定の家充電なら、充電なしに比べて5年のエネルギー費は約42,667CZK少なくなります。一方、仮定の外充電12CZKでは約10,667CZK多くなります。いずれも150と200の差ではなく、同じ仮定車両をどう補給するかによる違いです。高出力版へ払った55,000CZKをこの節約へそのまま結び付けることはできません。

年間15,000km走る人では、同じ比率・単価ならエネルギー費は各1.5倍です。5年の家充電例は116,000CZK、外充電例196,000CZK、充電なし例180,000CZKになります。反対に年間5,000kmなら半分です。走行が少ないほど、電気単価の差で浮く金額より、購入価格や毎年固定で払う保険などの比重が大きくなります。

これらの表は日常走行と週末500kmの例をさらに足した合計ではありません。年間距離の中にすべての用途が含まれる前提です。平日の往復距離から年間距離を作る場合は、出勤日数や休日分を数え、通勤・送迎・買い物の同じ移動を二重に計上しないようにします。

総保有費には、車体とエネルギー以外の費用も入る

5年の総保有費を比較するなら、購入額にエネルギー代を足すだけでは足りません。充電設備と工事、保険、税や登録に伴う費用、点検、消耗品、修理、借入金利を加え、売却するなら売却額を引きます。チェコでの個別保険料や新200kWの5年後の残価を今回確認していないため、前の表を「5年総額」とは呼びません。

現行チェコ価格表には、5年・100,000kmまでの前払い整備Standardを47,000CZK、5年・100,000kmまでの延長保証を19,000CZKと記載しています。両方選べば66,000CZKが加わります。ただし、前払い整備は契約に定めた整備を対象にするもので、タイヤやすべての修理を含むとは限りません。保証もすべての不具合や劣化を無条件に補償する契約ではありません。

自宅設備にも同じ考え方が使えます。仮定の80%電気走行・年10,000kmでは、6CZKと12CZKの差による購入電力費の違いは年約10,667CZKです。工事費や固定費の追加があるなら、その差額と比べます。設備をほかの車でも使うか、住居を変える予定があるかによって価値は変わるため、工事費を入れずに家庭充電の節約だけを強調しません。

新200kWの高い出力が中古価格へどの程度残るかも未確定です。5年後に55,000CZKのすべてが戻るとも、まったく評価されないとも決められません。購入時に確定する差額と、将来売るときの不確かな差額を別々に置けば、期待する残価で現在の支出を小さく見せずに判断できます。

3列が必要な家族には、PHEVを選べない理由がある

現行チェコ価格表は、3列目シートをiVに組み合わせられないと明記しています。Kodiaq全体に7人乗りの設定があっても、PHEVで同じように選べるわけではありません。週末に祖父母も一緒に乗るなど、6人以上で移動する機会がある家庭は、200kWの加速より先にこの条件を確認する必要があります。

普段は4人で使い、年に数回だけ6人になるなら、別の移動手段を含めて検討できます。ただし、その費用や手配の手間まで考えると、最初から3列を選ぶ方が合うこともあります。今回の記事はPHEV同士の費用比較なので、7人乗りの別動力へ変えた場合の価格・燃料代まで同じものとして比較していません。

L&Kでは電動調整、マッサージ、ベンチレーション付き前席やDCC+などが案内されていますが、装備が豊富なら必ず満足度が高いとは限りません。長時間運転する人と、短い送迎が中心の人では重みが違います。席に座って姿勢を合わせ、操作が分かりやすいか、家族が乗り降りできるかを確かめることが、装備表から実用へ進む確認になります。

Kodiaq L&Kの前席ヘッドレストにLaurin & Klementの刺繍が入った公式写真
L&Kの前席ヘッドレストと刺繍。前席機能などの装備はチェコ価格表で確認しました。 提供:Škoda Auto a.s./公式発表・写真出典と利用条件。

充電につないだ回数と、電池のサイクル数は同じではない

電池を使う回数が気になる人にとって、毎日充電することを「毎日1サイクル消耗する」と数えないのは大切です。部分的な放電を積み上げ、容量全体に相当する量を使った回数として考える方法があります。説明として、容量の20%ずつを5回使えば100%分です。コンセントへ5回つないだことだけで、5回の完全なサイクルになるわけではありません。

今回、Škodaのチェコ公式取説入口から、Kodiaq iVの2026年8月版デジタル取扱説明書を取得しました。そこには電池仕様として、基準条件における期待最小使用期間を1,100完全サイクル相当、または8年と示す説明があります。同時に、実使用条件で変わり、保証値ではないとも明記しています。部品の性能指標を、そのまま車両の交換時期や販売店の保証条件にすることはできません。

この取説のエンジン章は110kWのエンジンと150kWのシステムを載せた仕様です。したがって1,100という値を新200kWの確定寿命として採用しません。また、その回数に認証航続距離を掛けて「何十万kmまで乗れる」とすることも適切ではありません。試験の基準容量、温度、放電の条件と、利用者の走り方が同じではないからです。

使用による変化に加え、長く駐車している間にも電池の状態は変わります。8月版iV取説は、電気を使い切った状態で長期間放置しないことや、高温・低残量での長期駐車への注意を記しています。通勤しないから何も考えなくてよいというわけではありません。連休に長く置くなら、該当する車両の残量管理の指示を守ることが、実際の扱いにつながります。

80%設定と電池保証。150kWの取説で分かることを200kWへ広げすぎない

取得した2026年8月版iV取説では、Battery Care Modeが充電上限を80%へ設定し、長距離の前などに一度だけ上限を引き上げられると案内しています。予約充電を使う場合は出発時刻に向けた設定値が優先されるという説明もあります。単に「すべてのPHEVは必ず80%」と覚えるより、設定機能と出発までの使い方を一緒に理解する方が実用的です。

一方、新200kWへのこの取説版の適用は確認できていません。新200kWの使用指示として一律の上限を勧めることはせず、ここでは現行系列の150kWを調べた結果として区別しています。80%で必要な走行を賄えるかは、日々使う量と残す量にもよります。出発前の充電を増やす必要がある日に、普段の設定のままになっていないかを見る意味はあります。

残量に余白を持たせると、同じ電池でも使える量は減ります。正味19.7kWhの60%を使うという説明用の計算なら11.82kWhで、仮定の20kWh/100kmでは約59km分です。これは残量表示から実際の航続を保証する換算ではありませんが、80kmの通勤を考える人にとって、電池全体の容量だけでなく、どこからどこまで使う設定かを見る理由になります。

保証も、容量が減ることと故障することを分けて読みます。同じ8月版iV取説の保証条項は、高電圧電池の欠陥について8年または160,000kmの早い方までの修理を案内し、時間とともに起こる自然な容量低下は欠陥ではないとしています。さらに、対象となる欠陥の修理後には使用可能容量の少なくとも70%を確保するという記載があります。

この70%は「自然に減っても8年間は常に70%以上を無条件保証」という意味ではありません。欠陥修理の扱い、開始日、点検の履歴、充電方法、改造や利用条件などの条項を伴います。新200kWでの契約と適用資料を照合せず、系列車の保証だけで購入後の電池交換費用がなくなるとは説明できません。整備費や延長保証の予算とは別に、どの故障をどの契約が扱うのかを把握します。

選ぶ前に、自分の一週間を当てはめる

家で接続でき、平日の往復距離が短い人は、まず150kWでも必要な移動を賄えるかを考えられます。高い出力を使う場面が具体的なら、同じ装備で55,000CZKを上乗せする200kWを比較できます。外の充電だけに頼る人は、料金と接続時間を先に確かめ、3列が必須の人はiVの定員条件で候補を絞れます。

購入費、補給する電気、ガソリン、接続の手間、家族の人数は別々の数字ですが、同じ一週間の生活の中でつながっています。自分の距離と料金をこの記事の仮定へ置き換えれば、どこに費用がかかるかを確認できます。200kWを選ぶ価値は、省エネで差額が戻ると期待することより、必要な性能へいくら払いたいかをはっきりさせることで判断しやすくなります。

費用指数と評価:安さを比べる前に、条件をそろえる

費用指数は基準を100とし、低いほど費用が少ない表示です。点数は基準が50点で、高いほど同じ条件での費用が少ない当サイト独自の相対評価です。燃費の物理効率、安全性や車全体の品質を点数化したものではありません。

チェコKodiaq PHEV。2026年10月21日有効価格・10月27日確認
評価項目 現時点の表示 比較条件・理由
燃費の公表値 150kW:1.6〜1.8/200kW:1.7〜1.9L/100km チェコ価格表のWLTP値。電気代を含む総走行費や放電後の燃費とは異なります
新200kWの電費 N/R・同条件値の確認保留 資料間の差があり、燃料消費と組にできる購入電力量の値が未確定
購入価格指数:Sportline 150kW=100/200kW=104.25 1,295,000/1,350,000 CZK。同装備グレードのメーカー推奨価格
購入価格指数:L&K 150kW=100/200kW=103.82 1,440,000/1,495,000 CZK。同装備グレードのメーカー推奨価格
走行コスト点(燃費・電費から計算) N/R・評価保留 新200kWの同条件で整合する燃料消費・購入電力量の組が未確認。仮定の電費では採点しません
5年支出額(売却前)の費用点 N/R・評価保留 車両固有のエネルギー費、保険・整備・設備等の費用が未確定。本文の小計を総額とは扱いません

購入価格の比較群はCZ-KODIAQ-SPORTLINE-150-PURCHASE-20261021とCZ-KODIAQ-LK-150-PURCHASE-20261021です。いずれも同グレードの150kWを基準とし、21%VATと車両輸送費込みの価格だけを比較しています。走行費・5年費用の基準ケースは未設定で、本文の仮定電費はモデル採点へ使っていません。

指数=対象費用÷基準費用×100、点数=100÷(1+対象費用÷基準費用)です。同額なら指数100・50点、半額なら指数50・約66.7点になります。比較する市場・通貨・車格・測定条件・費用範囲が違う点数は、そのまま並べません。方式はEV-COST-2026-10-v1です。

N/Rは0点ではありません。主要な入力が足りず、評価を保留している表示です。仮定の料金・電費による計算例を車両の実績にしたり、別の車の数値で埋めたりしていません。購入価格指数だけで、燃料代を含む費用対効果や将来の売却額まで決まるものでもありません。

公式資料と確認日

2026年10月27日確認。新200kWのチェコ仕様と、比較のためのドイツ150kW資料・2026年8月版iV取扱説明書を区別して使用しています。本文の電気代と充電時間は、明記した仮定による試算です。