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DOLPHINは高さ1,550mmの駐車場に入る?ATTO 3 EXとの寸法差と確認点

「マンションの駐車場に入るEVが欲しい」。その条件でBYD DOLPHINを調べると、全高1,550mmという数字が目に入ります。ただ、自宅の設備にも「高さ1,550mmまで」と書かれているなら、それだけで契約を決めるのは早計です。車高が合っても、重量やタイヤの位置など別の条件で利用できないことがあります。

この記事では、日本仕様DOLPHINと、2026年9月29日に発売されたATTO 3 EXを比較します。価格や航続距離の前に、自宅に置けるか、家族が無理なく乗り降りできるかを確かめましょう。数値は2026年10月25日に確認した日本向け公式カタログによるものです。

2023年に日本で撮影されたBYD DOLPHINの前面。現行装備を保証する写真ではありません
2023年に日本で撮影されたDOLPHIN。撮影時点の参考写真で、現行装備を示すものではありません。写真:Kazyakuruma/CC0。 原画全体・当サイトによる変更なし。 写真の原典/利用条件

DOLPHINとATTO 3 EXは、幅で105mm、高さで65mm違う

どちらも5人乗りですが、駐車場で気をつけたい点は同じではありません。DOLPHINは全幅1,770mm、全高1,550mm。ATTO 3 EXは全幅1,875mm、全高1,615mmです。幅105mmの差は、左右に均等に振り分けると片側52.5mm。買い物袋を持って通る場所や、後席で子どものベルトを留める場所では、確認しておきたい差です。

日本仕様の寸法・重量比較
項目 DOLPHIN Baseline DOLPHIN Long Range ATTO 3 EX RWD ATTO 3 EX AWD
全長 4,290mm 4,290mm 4,455mm 4,455mm
全幅 1,770mm 1,770mm 1,875mm 1,875mm
全高 1,550mm 1,550mm 1,615mm 1,615mm
車両重量 1,520kg 1,680kg 1,880kg 1,990kg
最小回転半径 5.2m 5.2m 5.35m 5.35m

出典:DOLPHIN日本向けカタログ、ATTO 3 EX日本向けカタログ(2026年9月版)。全幅の数字だけでミラーを含む通過幅を判断しないでください。実車の状態と設備側の測定基準を照合する必要があります。

日本仕様DOLPHINとATTO 3 EXの全幅と車両重量をグレード別に比較した図
日本仕様の公表値から編集部作成。全幅と車両重量を示しています。

高さ制限1,550mmなら、DOLPHINは「要確認」が答え

DOLPHINのカタログは立体駐車場への対応を紹介しています。ただし、同じ全高制限でも設備の種類によって条件は異なります。高さ上限と車の公称全高が同じだから必ず入る、とまでは言えません。管理会社や設備メーカーに、車名だけでなくグレードと車両型式を伝えて、利用可能か確認しましょう。

特に見落としたくないのが重量です。同じDOLPHINでも、BaselineとLong Rangeでは車両重量が160kg違います。仮に設備の重量上限が1,600kgなら、比較表ではBaselineがその数字を下回り、Long Rangeは上回ります。ただし、設備が求める重量の定義や運用条件もあるため、これは管理者確認を省略できる判定ではありません。

確認する項目は、全長・全幅・全高・重量に加え、タイヤが載るパレットの幅、前後輪の位置、最低地上高など。設備の取扱説明書にチェック欄があれば、販売店に数値を埋めてもらって管理者と共有すると話が進みやすくなります。ATTO 3 EXは公称全高が1,615mmなので、高さ上限が1,550mmの区画には寸法上適合しません。

DOLPHIN全高1550mmとATTO 3 EX1615mmを、仮定した高さ上限1550mmと比較した図
高さ上限1,550mmは説明用の仮定です。公称全高が同じでも使用可否は管理者確認が必要です。

駐車枠に入ることと、ドアを開けられることは別

平面駐車場でも、枠の幅だけでは暮らしやすさを判断できません。たとえば幅2,500mmの枠なら、車幅との差はDOLPHINで730mm、ATTO 3 EXで625mmです。これは枠の幅から車幅を引いた、左右を合わせた余りです。壁や柱、隣の車、ミラー、ドアの開く軌跡を反映した数字ではありません。

運転席側に壁がある、隣の車がいつも線ぎりぎりに停まるといった条件で、使い勝手は変わります。いまの車を普段の位置に停め、降りるときにどこが狭いかを測っておきましょう。そこから105mm広い車になるのか、165mm長い車になるのかを考えるほうが、展示場で車体を眺めるだけより判断しやすくなります。

家族と実車を見に行くなら、後席の「乗り降り」を試そう

車高が高い車なら誰でも乗りやすい、とは限りません。座面の位置、足を置く場所、ドアの開き方、本人の体格によって感じ方が変わります。購入前には、普段乗る家族と一緒に後席へ乗り込み、頭をかがめる動作や足の出し入れを確かめてください。

チャイルドシートを使うなら、適合する製品を販売店と確認し、可能なら普段の製品で試すと具体的です。前席をいつもの運転姿勢に合わせたうえで、後ろ向き装着時の余裕、子どもを抱いて乗せる動作、ベルトを留めるために体を入れられるかを見ます。店頭で大きく開くドアでも、自宅では隣の車が近くて同じ角度まで開かない場合があります。

最後に確かめたいのは、荷物と充電ケーブルの通り道

買い物や送り迎えで後部の荷室をよく使うなら、壁や天井がある場所でバックドアを開けられるかも確認しましょう。ベビーカーを載せるときに、車の後ろへ立つ余裕があるかも大切です。駐車場の契約区画から車体がはみ出さないだけでは、この作業スペースまでは分かりません。

自宅充電を考えている方は、充電器を設置できる場所と車の充電口の位置を一緒に確認します。ケーブルが届くかだけでなく、人の歩く通路を横切らないか、駐車位置を動かさず接続できるかを、施工業者と相談してください。共用部を使う集合住宅では、工事と使用の承認も必要です。

DOLPHINとATTO 3 EXを選ぶ最初の一歩は、自宅の寸法と毎日の動作を持って販売店へ行くことです。「幅は何mmか」に加えて、「この位置で子どもを乗せられるか」まで質問できれば、試乗や実車確認で得られる情報がずっと増えます。

対象モデルと出典

ATTO 3 EXは、従来ATTO 3からプラットフォームなどを変更したモデルです。この記事のEX RWD・AWDの数値を、旧ATTO 3の前輪駆動車の数値と混同しないでください。日本発売の公式発表は2026年9月28日付、発売開始は9月29日です。

確認日:2026年10月25日。駐車場の適合は設備管理者・設備メーカーへの確認が必要です。記事中の駐車枠寸法は説明用の仮定であり、特定設備での実測結果ではありません。