e-tron GTに家族と旅行荷物は載る?405Lと350Lの違い・後席の確認方法
e-tron GTに家族で乗りたいと思ったとき、気になるのは加速の速さより「後ろに座る人も無理なく過ごせるか」「旅行の荷物まで載るか」ではないでしょうか。低く伸びる姿は魅力ですが、写真の印象だけでは、いつものチャイルドシートやスーツケースが合うかまでは分かりません。
日本向けの新しいS e-tron GTは5人乗りで、トランク容量はVDA値405L。ただしテクノロジーパッケージ装着車は350Lです。RS e-tron GT performanceも350L。グレード名だけでなく、選んだ装備まで含めて確認することが、家族の車として選ぶ第一歩になります。
ここでは日本向けMY26・2025年9月版の公式資料を基準に、座る人と荷物を一緒に確認する方法を紹介します。記事の参考写真には2021年の旧型と2024年の海外展示車があります。荷室や操作部の位置関係を説明するための写真で、新型日本仕様の寸法や装備を証明するものではありません。
405Lと350Lの違いは、購入候補の装備表で確認する
| 項目 | S e-tron GT | RS e-tron GT performance |
|---|---|---|
| 乗車定員 | 5人 | 5人 |
| トランク容量・VDA値 | 405L。ただしテクノロジーパッケージ装着車は350L | 350L |
| 全長×全幅×全高 | 5,005×1,965×1,390mm | 4,995×1,965×1,380mm |
| ホイールベース | 2,900mm | 2,900mm |
容量の差は55Lですが、「小さなバッグが必ずもう1個入る」とは言い切れません。VDA値は荷室を共通の方法で比べるための値であり、開口部の形や、スーツケースの角が通るかどうかまでは表しません。収納する物が細長いか、背が高いかでも使い勝手は変わります。

店頭では容量表を見るだけでなく、まずトランクを開けてみてください。GTのような独立したトランクでは、荷物を載せる口と、奥の空間を分けて確認すると分かりやすくなります。底に置いたスーツケースが収まっても、開口部を無理なく通せるか、持ち上げる動作が負担にならないかは別の問題です。
旅行によく使うケース、ベビーカー、ゴルフバッグなど、譲れない荷物は実物を持ち込んで確認するのが確実です。汚れを落とし、販売店に積み込み確認を相談してから出向くとスムーズです。カタログと同じ「S」でも、試乗車と注文車のパッケージが異なる場合は、注文車側の容量を確認しましょう。
数値の出典:Audi e-tron GT日本向けMY26資料の諸元・トランク容量の脚注。
後席は、先に前席をいつもの位置へ合わせてから座る
展示車の後席が広く見えても、前席が普段より前に出ていると、購入後の状態とは違います。最初に実際の運転者が乗り、ペダルとハンドルに無理なく届く位置へシートを合わせます。その位置を動かさずに、後ろに乗る人が座ってみる。この順番が、家族で使う車では大切です。
頭上だけでなく、足先を前席の下へ置けるか、膝を動かせるか、太ももが落ち着くかも見てください。座れた瞬間に天井へ触れなくても、乗り降りの動作や、姿勢を変えたときに気になる場合があります。身長だけで判断せず、よく使う靴や上着に近い状態で確認すると、毎日の感覚へ近づけられます。

5人乗りという定員は、「大人5人が長距離でも同じ快適さで座れる」という評価ではありません。中央席を使う予定があるなら、左右に人が座った状態で中央にも乗り、足の置き場とシートベルトの使いやすさを確認しましょう。普段は2人、週末だけ4人という使い方と、毎日5人という使い方では、重視する点が変わります。
乗り心地や酔いやすさは、諸元表から結論を出せません。後席をよく使う方にも試乗へ同行してもらい、街中の段差や普段に近い速度での移動を、可能な範囲で確かめてください。この記事では後席の実測や試乗評価を行っていないため、「必ず広い」「必ず疲れない」といった断定はしていません。
チャイルドシートと旅行荷物は、同じ日に試す
小さな子どもがいる場合は、チャイルドシートを付けた状態で考えます。後ろ向きに取り付けたときに前席をどこまで動かせるか、ドアから子どもを抱いて乗せられるか、ベルトやバックルを毎回扱いやすいか。座面にシート本体が置けることだけでは確認が足りません。
取付可否は車両の取扱説明書とチャイルドシートの適合情報で照合してください。定員5人という表記だけを根拠に、すべての座席へ同じ方法で取り付けられるとは考えないようにします。座席や固定具の詳細が分からない場合は、製品の型番を伝えて正規販売店とシートメーカーに相談します。
その後、後席を人が使う配置のまま、ベビーカーと旅行バッグを積んでみましょう。後席を倒せば載る荷物でも、人が座る日に同じ積み方は使えません。「荷物だけなら載った」「シートだけなら取り付いた」を別々に済ませず、普段の組み合わせで確かめると、納車後の困りごとを減らせます。
前側の収納は、旅行鞄と充電道具の置き分けで考える
EVでは前側の収納も気になります。ただし、旧型や海外仕様の写真を見て、新型日本仕様でも同じ容量・形状だと決めないでください。候補車でふたを開け、収納部の形、使用上の注意、入れられる物を説明書で確認します。この記事では国内現行資料で確証のない前側容量を、後ろの容量へ足して表示していません。

充電ケーブルや小さな道具をどこへ入れるかも、先に決めておきたいところです。旅行荷物の一番下に充電道具を埋めてしまうと、宿へ着いた後に荷下ろしが増えます。逆に、取り出しやすい場所を道具専用にすれば、その分だけ旅行バッグに使える場所は変わります。容量の合計よりも、使う順番に沿って置き分けられるかを見てください。
低い車への乗り降りを、便利な装備だけで決めない
日本発売資料は、オプションのアクティブサスペンションに、停止時の乗降を助けるエントリー機能があると説明しています。メーカーの案内では55〜77mmの範囲で車高を上げる機能です。ただし、これは標準装備と同じではなく、どの車にも備わるという意味ではありません。
購入候補にその装備がある場合は、作動条件と上昇後の乗り降りを現車で確認しましょう。装備があっても、ドアを少ししか開けられない自宅の駐車場では、店頭と同じ動作ができないことがあります。腰を下ろすとき、頭を通すとき、立ち上がるときの流れを、実際に乗る人が試すことが大切です。
全幅は1,965mmなので、駐車区画の幅だけでなく、隣の車や壁との間隔も気になります。カタログの全幅は、ドアを開いた状態の幅を表す数字ではありません。自宅の駐車場を測り、乗り降りと荷物の出し入れに必要な場所を、販売店で確認した車の状態と照らし合わせてください。
装備の出典:新型GTの日本発売資料。仕様や装備の選択可否・納期は、購入時の見積もりで確認してください。
家族で現車を見る日に、確認して帰りたいこと
- 運転者の前席位置を合わせたうえで、いつも乗る人が後席に座れるか。
- 中央席を使う頻度と、実際に人が並んだときの姿勢に無理がないか。
- チャイルドシートの適合と、子どもを抱いて乗せる動作を確認できたか。
- 人が乗る座席配置のまま、いつもの旅行荷物が開口部を通って収まるか。
- 注文するSのトランクは405Lか、パッケージ付き350Lか。
- 自宅でのドア開閉、トランクの開閉、必要な充電道具の出し入れまで想像できるか。
GTのスタイルを好きになることと、家族が使いやすいことは、両方とも大切です。スペックの大きさだけで安心せず、家族と荷物を同じ日に試してみる。その結果、いつもの暮らしに合うと分かれば、購入する理由も、別の車を選ぶ理由もはっきりします。
確認日:2026年10月25日。日本向けMY26・2025年9月版の仕様に基づきます。写真は各captionに記載した海外旧型・展示車の参考写真で、現行日本仕様の容量・装備・座り心地を示すものではありません。実車の採寸・積載テスト・試乗に基づく記事ではありません。