ZM6 vs 三菱ふそうeCanter 徹底比較|価格・航続・補助金・実績で選ぶ2026
「EVトラック 比較」で必ず候補に挙がるのが、三菱ふそうのeCanterと、ZO MOTORSのZM6です。片や国内最大手・ダイムラートラック傘下の老舗、片や2023年設立の新興ファブレスメーカー。結論から言うと、「車両価格の分かりやすさ・即納性」で選ぶならZM6、「航続距離の選択肢・大手実績」で選ぶならeCanterです。それぞれの根拠を、公表情報にもとづいて具体的な数字で比較します。(※価格・補助金額はすべて概算で、確約するものではありません)
まず基本スペックを比較する
| 項目 | ZO MOTORS ZM6 | 三菱ふそう eCanter |
|---|---|---|
| 車両本体価格 | 1,390万円(明示・単一グレード) | 参考価格 約1,370万〜2,005万円(税込・グレード多数) |
| 航続距離 | 約180km(単一グレード) | S:116km/M:236km/L:324km(3グレード) |
| 最大積載量 | 約2.55t | グレード・シャシーにより変動 |
| モーター出力 | 115kW | 110kW/129kW(グレードにより) |
| シャシーバリエーション | 1種(標準) | 28型式(ダンプ・キャリアカー等) |
| 契約形態 | 買取・即納可 | リース中心(買取対応予定・価格別途) |
| 国補助金基準額(事業用) | 423.5万円 | 約505万〜787万円(車種による) |
| 大手導入実績 | 導入支援を展開中 | ヤマト運輸 約900台(2023年、2017年に25台導入実績もあり) |
| 製造・運営元 | ZO MOTORS(ファブレス、香港上場ZO FUTURE GROUP子会社) | 三菱ふそうトラック・バス(ダイムラートラック傘下) |
価格で比べる|「明朗価格」か「グレードの幅」か
ZM6は本体1,390万円という単一価格を明示しています。オプションや架装を除けば、契約前に総額がほぼ確定するのが強みです。
一方のeCanterは、S・M・Lのバッテリーサイズと28型式のシャシーを組み合わせるため、参考価格帯は約1,370万円〜2,005万円と幅があります。しかも三菱ふそうは「FUSOグリーンリース」というリース販売を中心にしており、車両本体だけでなくコネクテッドサービス・フルカバーメンテナンス・充電器設置・任意保険まで込みで契約する形が基本です。買取にも対応予定とされていますが、具体的な金額は個別見積もりになります。
つまり「今すぐ総額を知りたい」ならZM6、「メンテナンス・保険まで込みで運用コストを平準化したい」ならeCanterのリースが向いています。

航続距離で比べる|「割り切り」か「選べる幅」か
ZM6は航続約180kmの単一グレードで、価格・在庫・スペックがシンプルに決まっています。1日の走行が150km前後に収まる集配ルートであれば、余裕を持って運用できます。
eCanterはバッテリーを1〜3個のモジュール式で選べる設計で、Sグレード(41kWh×1)が116km、Mグレード(41kWh×2)が236km、Lグレード(41kWh×3)が324kmと、走行距離に応じて選択できます。短距離ルートなら軽量なSグレードでコストを抑え、広域配送ならLグレードで対応する、という柔軟な組み方が可能です。ただし、バッテリーを増やすほど価格も上がるため、「本当に必要な航続はどこまでか」を先に見極めることが重要です。
補助金でどちらが有利か|基準額はeCanterの方が高いが…
両モデルとも、LEVO(環境優良車普及機構)の事前登録車両として国の補助金(令和7年度補正・商用車等の電動化促進事業)の対象です。基準額(事業用)を比べると次のようになります。
| 車種・グレード | 国補助金基準額(事業用) |
|---|---|
| ZM6 | 423.5万円 |
| eCanter Sグレード | 約505万〜610万円(型式による) |
| eCanter Mグレード | 約641万〜724万円(型式による) |
| eCanter Lグレード | 約787万円 |
基準額だけを見るとeCanterの方が高く、より多くの補助が期待できます。ただし、補助金は「車両価格との差額」に対する制度であり、eCanterは車両価格自体もZM6より高くなりやすいため、実質負担額がどちらが安くなるかはケースバイケースです。例えば東京都・事業用1台の試算では、ZM6(1,390万円)は国+都補助で実質約755万円、eCanter Sグレード(参考価格下限1,370万円と仮定)は国+都補助で実質約613万円という計算になりますが、eCanterは価格帯の上限(約2,005万円)では実質1,000万円を超える可能性もあります。正確な実質負担額は、eCanter側は販売店の見積もりを、ZM6側は本サイトのシミュレーターを使って確認してください。
ZM6の正確な補助金額・実質負担額を1分で試算 → 補助金シミュレーターを使う
実績・信頼性で比べる|大手の裏付けか、価格の分かりやすさか
eCanterは三菱ふそうトラック・バス(ダイムラートラック傘下)が手がける、国内トラック市場で長年の実績を持つメーカーの製品です。ヤマト運輸には2023年に新型モデル約900台が導入され(2017年の初代25台導入の実績も含む)、ヤマトグループは2030年までにEV2万台という目標の主力車種に位置づけています。全国の整備網・部品供給体制という点では、ZM6より優位性があります。
ZM6を手がけるZO MOTORSは2023年設立の新興企業ですが、親会社は香港証券取引所メインボード上場の投資会社「ZO FUTURE GROUP(証券コード2309.HK)」で、一定の情報開示体制のもとにあります。実績面では大手には及びませんが、本体価格を明示した分かりやすさ・即納性という点で異なる強みを持っています。「実績の厚さで選ぶか、価格の分かりやすさ・導入スピードで選ぶか」が、両者の本質的な違いです。
結局どちらを選ぶべきか
- 走行ルートの距離にばらつきがあり、グレード別に航続を使い分けたい
- 大手メーカーの実績・全国の整備網を重視したい
- 車両本体だけでなく、保険・メンテナンスまで込みでリース契約したい
- 1日の走行距離が150km前後で収まる集配ルートが中心
- 契約前に総額をはっきり把握してから導入を決めたい
- 在庫があり、できるだけ早く納車してほしい
まとめ
eCanterとZM6は、どちらも国の補助金対象で、正しい使い方をすれば燃料費削減につながる点は共通しています。違いは「価格の分かりやすさとスピード」か「グレードの幅と大手実績」か、という導入方針そのものです。自社の走行ルート・資金計画・重視するポイントに照らして選んでください。
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