EVトラック

ZM6 vs 日野デュトロZ EV 徹底比較|積載量・航続・補助金・リースの違いで選ぶ2026

「EVトラック 比較」で名前が挙がる日野「デュトロZ EV」とZO MOTORSの「ZM6」ですが、先に結論を言うとこの2台は積載クラスが異なり、単純な優劣では比較できません。デュトロZ EVは最大積載量1tの都市部宅配向け小型モデル、ZM6は最大積載量約2.55tの中距離配送向けモデルです。それでも「どちらを検討すべきか」で迷う方のために、用途の違いと、共通して判断材料になる補助金・契約形態の違いを、公表情報にもとづいて整理します。(※価格・補助金額はすべて概算で、確約するものではありません)

まず基本スペックを比較する

⚠️ 最大積載量はデュトロZ EVが約1t、ZM6が約2.55tと、2.5倍以上の差があります。「軽量・小口配送」か「やや重い荷物・中距離配送」か、まず自社の荷物量を確認してください。
項目 ZO MOTORS ZM6 日野 デュトロZ EV(2026年型)
車両本体価格 1,390万円(明示・購入可) 非公表(5年フルメンテナンスリース契約のみ)
航続距離 約180km 約184km(WLTC・従来型比+34km改良)
最大積載量 約2.55t 約1t
バッテリー容量 81.14kWh 46.7kWh(2026年型・従来40kWhから拡大)
契約形態 買取・即納可 リース契約のみ(購入不可)
国補助金基準額(事業用) 423.5万円 507.7万円
累計販売実績 導入支援を展開中 累計約1,026台(2024年3月時点)
製造・運営元 ZO MOTORS(ファブレス、香港上場ZO FUTURE GROUP子会社) 日野自動車(トヨタグループの商用車メーカー)

積載量で棲み分ける|「都市部の軽量配送」か「中距離のやや重い荷物」か

デュトロZ EVは最大積載量約1tで、都市部の宅配便・小口配送を主眼に設計された小型モデルです。超低床設計で乗り降りがしやすく、住宅街を頻繁に出入りする配送業務に向いています。

ZM6は最大積載量約2.55tと、デュトロZ EVの2倍以上を積める設計です。飲料・什器・建材など、ある程度の重量物を扱う中距離配送では、デュトロZ EVでは台数を増やす必要があるところを、ZM6なら少ない台数でカバーできる可能性があります。

「今の配送物の重量・容積」を先に洗い出し、1台あたりどれだけ積めれば効率的かを確認してから車種を選ぶのが、遠回りのようで最も確実です。

ZO MOTORS ZM6 EVトラック 実車
ZO MOTORS「ZM6」。最大積載量約2.55tで、デュトロZ EV(約1t)より重い荷物に対応できる(写真はZO MOTORS公式提供)。

契約形態で比べる|「リース専用」か「購入できる」か

日野は、デュトロZ EVを5年間のフルメンテナンスリース契約のみで提供しています。日野自身が「アフターサービスを万全にするため」と説明しており、車両価格・車検・法定点検・故障修理までをリース料金に含めることで、EV導入に不安を持つ会社でも定額で運用できる設計です。裏を返せば、車両を自社保有したい会社には選択肢がありません

ZM6は購入が基本で、車両価格1,390万円を明示しています。自社保有として資産計上したい会社、リース契約に縛られたくない会社には、こちらが唯一の選択肢になります。

補助金で比べる|基準額はデュトロZ EVがやや高い

両モデルとも、LEVO(環境優良車普及機構)の事前登録車両として国の補助金(令和7年度補正・商用車等の電動化促進事業)の対象です。基準額(事業用)は、デュトロZ EVが507.7万円、ZM6が423.5万円で、デュトロZ EVの方がやや高めです。ただし、デュトロZ EVは車両価格自体が非公表(リース料金に含まれる形)のため、実質的な負担感を単純比較することはできません。ZM6であれば、購入価格・補助金・実質負担額をその場で試算できます。

ZM6の正確な補助金額・実質負担額を1分で試算 → 補助金シミュレーターを使う

実績・信頼性で比べる|トヨタグループの安心感か、価格の分かりやすさか

日野自動車はトヨタグループの商用車メーカーで、デュトロZ EVは2022年6月の発売以来、2024年3月時点で累計約1,026台を販売しています。ヤマト運輸との実証実験も行われており、宅配現場での実用性の検証が進んでいます。全国の日野ディーラー網によるアフターサービス体制も強みです。

ZO MOTORSは2023年設立の新興企業で、実績面では日野に及びません。一方で、車両価格を明示し、購入という選択肢を提供している点、親会社が香港上場企業であるという情報開示面での透明性を持っています。

結局どちらを選ぶべきか

デュトロZ EVが向いている会社

  • 1回あたりの荷物が軽く、都市部・住宅街での小口配送が中心
  • 車検・メンテナンスまで込みの定額リースで運用したい
  • トヨタグループ・日野のアフターサービス網を重視したい
ZM6が向いている会社

  • 1回あたりの荷物がやや重く、積載2t超クラスが必要
  • 車両を購入して自社保有したい(リース契約に縛られたくない)
  • 契約前に価格・補助金後の実質負担額をはっきり把握したい

日野デュトロZ EVの写真: Comyu / Mr.choppers, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由

まとめ

デュトロZ EVとZM6は、そもそも積載クラスが異なるため「どちらが優れているか」ではなく「自社の荷物と契約形態に合うのはどちらか」で選ぶのが正しいアプローチです。軽量な都市部配送で定額リース運用を望むならデュトロZ EV、やや重い荷物を扱い車両を自社保有したいならZM6、という整理になります。

自社の条件でのZM6の正確な補助金額・実質負担額を知りたい方へ。
1分でわかる無料シミュレーター / 導入まで無料でサポートします(相談する)